一般に利用されている色を表す方法に、「RGB」と「CMYK」という種類があります。
テレビやパソコンのモニタ、ホームページ用の画像、デジタルカメラのデータなどに利用されている発色方式が「RGB」です。
赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の光の三原色を利用しており、数値を増すと白に近づいていきます(反対に、数値を減らすと黒に近づいていきます)。これを「加法混色」と呼びます。
印刷などに使われる発色方法は、 「CMYK」 です。シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)の色材の三原色を利用した混色方法で、印刷ではこれに黒(K) を加えた4色が利用されています。
色が混ざるほどに暗くなり、黒に近づいていきます。これを「減法混色」といいます。
印刷をする場合、CMYKで作成されたデータが望ましいのですが、入稿時にRGBのデータであった場合は、CMYKに変換されます。
色を変換する方法や設定は、印刷会社により異なる場合が多いため、同じデータを使用しても、印刷会社が違った場合、ご注文のたびに異なる色になる場合があります。色調の相違が生じますことも、あらかじめご了承ください。
画像の仕上がりイメージ | 解像度 | カラーモード |
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白か黒しかなくグレーの部分がまったくない、文字のみや、線画のみの場合 | 1200 dpi 以上 | モノクロ2階調 |
白黒の写真やイラストがある場合 | 300 dpi 以上 | グレースケール |
カラーの写真やイラストがある場合 | 350 dpi 以上 | CMYKカラー |
線画や文字がメインで写真やイラストが配置されていて 文字や線画をきれいに見せたい場合 |
600 dpi 以上 | CMYKカラー グレースケール |
印刷では上の表のような解像度が目安となります。インターネットなどの画像は、72dpiや96dpiあればモニタ上は綺麗に見えますが、印刷に必要な解像度の5分の1程度しか密度がないため印刷すると粗くなってしまいます。
デジタルの画像やデジタルカメラの画像は作った時(撮影した時)に設定したpixel(dot)数になります。
拡大した場合は画像のサイズは大きくなりますが、pixel(dot)の数が変わらないため、解像度が低くなり粗くなります。
使用したいサイズのときに必要な解像度になっているか注意が必要です。(pixelでサイズを指定する場合はこちら)
また、細い文字や線にリッチブラックを指定すると見当ズレが発生した際に、下図の様に滲んで読みにくくなる場合があります。
また、リッチブラックの上に白い小さい文字や白い線を配置するとつぶれて見えなくなってしまう場合があります。
通常、文字や線などにかかわる部分にはK100%のみを指定してください。
印刷では様々な原因で見当ズレが発生することがあります。見当ズレが発生すると色の境目に他の色が出たり、紙の色の白が出てしまいます。
その為、他の色の上にある小さな文字や線などは読みにくくなってしまいます。文字の部分は黒が多く、印刷上の黒は理論上、どのような色を加えても黒になる特性を利用し、印刷の機械で自動的にブラックオーバープリント(スミノセ)という処理をします。
ブラックオーバープリントは、黒の下に重なっている色や図柄などを抜き合わせにせずそのまま印刷し、その上に黒を重ねるため、黒の見当ズレが発生しても影響が少なくなります。
ピコットではK100%の文字や図形などのベクトルデータに対して自動的にオーバープリントの処理をしています。
ベクトルデータがK100%の場合でも透明機能の影響を受ける部分はブラックオーバープリントの処理は適用されません。
また、写真などの画像上のK100%もブラックオーバープリントの処理は適用されません。
黒に他の色が入っても黒く見えますが、黒に混色する色により、赤味を帯びた黒や、青味を帯びた黒など、混色された色の影響を受けてしまいます。
そのため、黒の下の色が均一であれば混色の影響は目立ちにくいのですが、黒の面積が広く混色された色が複数あり差が大きい場合に、下にある絵柄などが透けた様に見えてしまうことがあります。
この現象を避けたい場合は、K100%の設定が自動的にブラックオーバープリントになる特性を利用し、K100%にC・M・Yの色をいずれか1%でも混ぜること(C1%/M0%/Y0%/K100%)により、ブラックオーバープリントの処理はされずにヌキ合わせの処理となります。
チラシ・フライヤー |
折りパンフレット |
中綴じ冊子 |
無線綴じ冊子 |
ポスター・展示パネル |
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封筒 |
クリアファイル |
ポケットファイル |
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